この記事では、フォニックス教材のひとつである、Jolly Phonics(ジョリーフォニックス)について紹介します。
フォニックスってそもそも何?という方は、まずはこちらかお読みくださいね。
≫ 【コラム】フォニックスってなに?学習方法は?
ジョリーフォニックスの特徴
ジョリーフォニックスは、イギリスの小学校の先生が「文字の読み書きができない子どもたちをどうにかしたい!」という思いで考案され、いまでは世界中で採用されている教授法です。
子どもたちが楽しく多感覚に音とつづりの関係を学べるように、インキーマウスやスネークなど可愛らしいキャラクターが出てくるお話を読んだり(シークレットキャラクターもいます!)、基本の42音それぞれに特徴的なアクションをつけながら1つずつ丁寧に指導していきます。
また、シンセティックフォニックスに分類され、英語の文字1つに必ず1つの音があることを示し、習った音だけを使ってシンセティック(synthetic=統合する)、つなげていくことで無理なく単語の読み書きができるように練習していきます。
日本人がひらがなを1つずつ習うように、ネイティブの子どもたちもフォニックスを習って読み書きができるようになっていきます。
どんな風に学ぶの?
ジョリーフォニックスのレッスンでは、一番最初にフィンガーフォニックスという絵本を開いてお話の世界に入ってもらいます。
ターゲットとなる音が含まれた単語をお話の中に散りばめ、その音に対するアクションも取り入れながら読み進めていきます。
お話が終わったら、ターゲットの音とアクションの確認、この音に対応する文字を指でそら書きをしたり、時にはお尻や頭を動かすなど身体を使って文字を書いていくこともあります。
また、講師が単語を読んで、その単語の中にターゲットの音が含まれていたかを聞き取ってもらうことで、のちにディクテーション(書き取り)がスムーズにできるように練習していきます。
ジョリーフォニックスのよいところ
文字の読み書きを学習する場合、「お話で覚える子」「アクションで覚える子」「書いて覚える子」「文字を見て覚える子」「何度も口に出して覚える子」など子どもたちによって記憶に残る方法がそれぞれ異なるので、自分が覚えやすい方法で覚えていけるように、レッスンでは多感覚なアプローチで指導していきます。
子どもたちが「この文字なんの音だったかな~?」と忘れてしまった場合は、声は出さずにアクションをしてあげることで思い出すということが多々みられます。
そして、ジョリーフォニックスで指導する場合、abcdのようなアルファベット順ではなく、英語でよく使う文字[s]からスタートしていきます。
その後、[a,t,i,p,n]と進んでいき、6文字を習った時点で、at,in,sat,sit,pin,net,pan,pat,tip,napなど、たった6文字でこんなにも単語を作ることができます。
英単語を全く知らない日本人の子どもたちがパズルのように楽しんで文字と文字とで単語を作り、それぞれの文字の音をつなぎ合わせて単語として読むことができるようになっていきます。
この「自分で読めた!」という喜びは、次も!次も!と子どもたちの学習意欲を高めていきます(もし、アルファベット順で習った場合、最初の6文字[a,b,c,d,e,f]で作ることができる単語は、bad,bed,dad,cabなどあまり思いつくことができません。)
レッスン例の紹介
[r]の音は、日本人にとって発音することが難しい音と言われていますが、ジョリーフォニックスで学ぶと簡単に正確な音が出せるようになります。
この音は、飼い犬にお気に入りの布を取られてしまった男の子のお話です。布をくわえて離さない犬が[Rrrrrrrrr]という音を立てて男の子と引っ張り合いをするという場面を、各自用意してもらったハンカチをくわえながら自分でそのハンカチを引っ張りつつ音を出してもらいました。このとき、どのように音を出すのか気をつけるポイントを教えることで、[r]でも正確に音を出すことができるようになりました。
こんなタイプのお子さんにおすすめの教材です
☑文字の読み書きも楽しく身体を使って学びたい子
☑暗記中心ではなく、文字を読んだり書いたりを系統的に学びたい子
☑単語のつづりが覚えられないと悩んでいる中学生にも!
☑正しい発音を知りたい子
ジョリーフォニックスを学べる教室は…
最近、全国にジョリーフォニックスを採用している教室が増えてきています。あなたの街にもジョリーフォニックスを学べる教室があるといいですね!
この記事を書いたのは…
豊山町 N English Club
Naomi先生
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